8月20日は「蚊の日」です。
1897年(明治30)年のこの日にのちのノーベル賞学者ロナルド・ロス(イギリス)が羽斑蚊(ハマダラカ)にマラリアの原虫がいることを発見した日です。
赤ちゃんや子どもは、大人よりも虫に刺されやすい
蚊は人の吐く息に含まれる二酸化炭素や、汗のにおい、体温に反応して寄ってきます。
そのため大人よりも体温が高く、活動量の多い赤ちゃんや子どもや蚊に刺されやすいと言えます。
蚊は刺されるとかゆいだけではなく、デング熱や日本脳炎、マラリアなどの感染症を媒介することがあります。
これらの蚊媒介感染症はワクチンがないものも多く、対症療法が中心になるため、まずは刺されないことが重要です。
日本においては、日本脳炎以外の蚊媒介感染症は海外からの輸入感染症としてみられていますが、デング熱に関しては2014年に国内感染症例が報告されました。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164483.html
とにかく部屋の中に蚊を入れない・蚊の住処を作られない
窓は必ず網戸にし、網戸に隙間がないかも確認が必要です。
人や荷物にくっついて部屋に入ってくることがあるため、玄関に入る前に蚊がついていないかも確認しましょう。
玄関やベランダに吊り下げ型の虫よけを吊るすのも良い対策と言えます。
見落としがちなのが、ベランダや植木鉢の水たまりなどで蚊の住処を作られてしまうことです。
趣味のガーデニングで蚊の住処を作られてしまったら悲しいですよね。
また、ベランダに空き缶などのゴミを置いているご家庭は、中に水が残っていないかも確認しましょう。(そもそも虫除けの視点では、ベランダに置いておくのはやめたいところです)
赤ちゃん・子どもの虫除けは専用のものを!
赤ちゃんや子どもの皮膚は、大人よりも薄く刺激に弱いです。
虫除けも大人と同じものではなく、赤ちゃんや子どもに使えるものを選びましょう。
今はスプレータイプやシールで貼るタイプ、腕輪タイプなど様々な虫除けがあるので、用途やシーンによって活用したいですね。
スプレータイプの虫除けは目や口、粘膜を避けてムラなく塗りましょう。塗り残しがあるとそこをめがけて蚊がやって来ます。
ただし、手を舐めるような月齢の赤ちゃんの場合は、なめる可能性のある場所には塗らないようにします。
自分で蚊をよけられない赤ちゃんや子どもの肌を、なるべく蚊から守ってあげたいですね。