リング状の物や穴に指がはまる事故に注意!「子ども安全メール from 消費者庁」Vol.591

5月18日(水)、子ども安全メール from 消費者庁のVol.591「リング状の物や穴に指がはまる事故に注意!」が公開されました。

リング状の物や穴に指がはまる事故に注意!

リング状の物や穴に指がはまり込み、締め付けられることで指が腫れるケガ「指ターニケット症候群」をご存じでしょうか。

日本小児科学会の傷害速報で事例が紹介されており、また消費者庁・国民生活センターには医療機関から事故の情報が寄せられているようです。

  • 「紙パック飲料をプラスチック製のホルダーに入れて子どもに渡した。飲み終わっても手放さないため気に入ったと思ったが、右手の中指と薬指がホルダーの側面の約8mmの穴にはまり込んでいることに気付いた。石鹸をつけて引き抜こうとしたが、中指しかとれず、薬指の腫れと赤みが次第に悪化したため受診した。ホルダーを切って解除した。」(2歳)
  • 「リビングのテーブルに置いてあった保存容器のアルミ製の蓋の中央に8mmの穴が開いており、子どもが右手の小指を入れて抜けなくなり救急要請した。消防隊がニッパーで少しずつ切れ込みを入れて広げて解除した。指の根元の傷に出血の痕があった。」(3歳)
  • 「風呂で洗面器の穴に右手の中指を突っ込み、抜けなくなったため受診した。指が少しうっ血しており、洗面器を切断して解除した。」(4歳)
  • 「風呂に入れようと着用していたミトンを外したところ、ミトンの中の糸が右手の中指に絡まり、指先の色は悪く水ぶくれができていた。日中ずっと不機嫌だったが気付かなかった。糸が指に深く食い込み解除できなかったため、救急外来を受診して糸を取り除いた。指先の血流不足による水ぶくれの治療のため、血流が回復した後も通院し、治るまでに約2週間を要した。」(0歳2か月)

子どもは発達の過程で、指を一本ずつ動かせるようになると、指を物の中に入れたり、外側に沿って走らせたりすることによって物を探索し始めるため、事故発生の可能性に注意が必要です。消費者庁サイトでも詳細を確認し、常日頃から注意してください。

子供の指輪