こんにちは。整理収納アドバイザーで元小学校教諭のenaです。
このたび「オヤコウチ」という屋号で、”共育”×”おうちづくり”によって子どもが幸せになることを目指し、親子のサポートを行っていくことになりました。
相談会やオンラインセミナーなど様々な活動を考えていますので、よろしくお願いします。
さぁ、整理収納を始めよう
“おうちづくり”においては、「整理」と「収納」が基礎になっています。そのため、そもそも整理・収納ができていなければ「片づけ」や「掃除」はあまり効果が実感できません。
逆に整理・収納ができていれば、子どもでも自分で片づけができるようになり、日々の掃除も効果的で効率的にできるようになります。
「私は片づけが苦手・・・」と嘆く前に、整理収納を一度見直してみていただければと思います。
ということで今回は、親子で取り組める「おもちゃの整理収納」について、我が家の実践例とともにお届けします。
整理収納のタイミングは?
子どものこんな姿が見られた時がチャンス
- 「ママー!○○が無い!」とお目当てのおもちゃが見つからない
- 使っていない(遊んでいない)おもちゃがある
- うまく片づけられない(定位置が決まっていない)
- 兄弟がいる場合、「これ僕の!」「これ私の!」と「自分だけのモノ」と「共有するのモノ」を区別するセリフを言う
このように、子どもがおもちゃで遊ぶ(片づける)時に「モヤモヤしている姿」が見られたらチャンスです。子どもに、おもちゃを整理する意味や重要さを理解してもらいやすいからです。
整理収納の手順
手順1 おもちゃ全てを1ヶ所に集める【整理】
ブロック、粘土、人形、おままごとセット、絵本など、ありとあらゆるおもちゃを1ヶ所に集めます。(今回は室内遊び用を対象。外遊び用は含みません。)
手順2 子ども自身が「要・不要」を判断する【整理】
整理とは「要・不要の判断をすること」。
「今使っているか、使っていないか」でモノを分けていきますが、それは持ち主にしか分かりません。
おもちゃは子どものモノなので、整理は子どもの作業ということになりますね。
一般的に4歳くらいから整理できると言われていますので、子ども自身が整理し、大人はそれをサポートしましょう。
我が家の場合は、長女と次女の二人で一緒にやりました。簡単な片づけ講座(整理収納とは?なぜやるのか?)を行い、「今遊んでいるか」「遊んでいないか」を子ども自身で分けてもらいました。(時にアドバイスしながら)
- 一つ一つ手に取り
- 一人でも「遊んでいる」は「要」
- 二人とも「遊んでいない」は「不要」
- 壊れているモノ、ゴミも「不要」
- 判断に困るモノは「迷う」グループを作る
この「不要」と判断されたおもちゃですが、捨てるかどうかはこの時点では決めず、とにかく一つの袋に入れていきます。
余談ですが、子どもは大人が思う以上に、素早く判断しますよ。
手順3 「要」のモノをグルーピング【収納】
「要」つまり、手元に残すおもちゃをグルーピングしていきます。
グルーピングとは、「乗り物」「パズル」「おままごとセット」のように、種類別に分けていくことです。どんなグループを作り、どのおもちゃをどのグループに入れるかも、子どもの意見を取り入れながら行います。
このグルーピングに正解はありません。遊ぶ時の姿を想像しながら、子どもに合うグループを作ります。
※既に、収納ケースなど収納場所が決まっている場合は、そのサイズも考慮します。
手順4 定位置=モノの住所を決める【収納】
グルーピングが終わったら、いよいよ終盤、収納場所を決めていきます。
こうした収納場所は、モノにとっての定位置(家・住所)となるもの。出したモノをきちんと家に戻してあげられるような仕組みを考えることが大切です。
子どもにとって取り出しやすい、戻しやすい仕組みづくりのポイントには以下のようなものが挙げられます。
- 取り出しやすい高さ
- 何が入っているか分かる
- 開閉しやすいケース
- ざっくり収納(細かくしない)
手順5 定位置におもちゃをしまう
最後に、グルーピングしたものを収納ケースや棚に入れ、収納場所に収納していきます。
子どものおもちゃは、成長とともに変化していきます。
我が家ではこの点も考慮して、収納ケースはデザインがシンプルで、買い足しやすく、将来的に他のモノを入れることもできる。という視点で慎重に探しています。
グルーピングしたモノと既に持っている収納ケース(定位置)が合わない時は、グルーピングをやり直すなど、一つ前の手順に戻ることももちろんオッケーです。
整理収納ができれば片づけもできる!
「片づけ」とは、センスや遺伝ではなくスキル。「整理」「収納」ができれば、できるようになります。
今回の話が、少しでも居心地のよい暮らしのヒントになれば幸いです。