子どもの歯磨き中の喉突き事故に注意しましょう! 「子ども安全メール from 消費者庁」Vol.555

8日(火)、子ども安全メール from 消費者庁のVol.555「子どもの歯磨き中の喉突き事故に注意しましょう!」が公開されました。

子どもの歯磨き中の喉突き事故に注意しましょう!

消費者庁・国民生活センターには、子どもが歯磨き中に歯ブラシをくわえたまま転倒し、喉を突くなどの事故に関する情報が医療機関から寄せられているようです。

  • 「歯ブラシをくわえたまま、大人用ベッドの上で飛び跳ねていた。保護者が気付くと、口の中に歯ブラシがあるまま四つんばいで泣いていた。歯ブラシはすぐに取れたが、転倒した際に咽頭部に刺さったと考えられた。咽頭粘膜の下に空気がたまっていたため、集中治療室に入室、8日間入院。」(2歳)
  • 「歯磨き中に上の子とじゃれ合い、転倒。保護者は隣にいたが、転倒の瞬間は見ておらず、気付いた時には口に歯ブラシが入った状態でうつ伏せになっていた。口腔(こうくう)内損傷と頸動脈(けいどうみゃく)周囲まで空気のたまりがあったため集中治療室に入室し、6日間入院。」(3歳)
  • 「洗面所で歯磨きをして、仕上げ磨きのために保護者がいるリビングに向かう際、歯ブラシをくわえた状態で転倒。保護者は目撃しておらず、物音で気が付いたところ四つんばいになって泣いており、歯ブラシは床に落ちていた。夜間に痛みと体熱感があり、咽頭損傷疑いで受診。頸(けい)部の画像検査にて、頸動脈(けいどうみゃく)血管損傷を疑う所見が認められ、気道閉塞の可能性があり気管挿管された。集中治療室に入室し10日間入院。」(5歳)

紹介されているのは入院ののちに回復した事例ですが、歯ブラシに限らず棒状のものによる喉突き事故は死亡例もある重大な問題です。

消費者庁では事故を防止するため、特に事故が多い1歳から3歳頃の子どもが自分で歯磨きをするときの注意事項が挙げられています。

  • 歯磨き中は、保護者がそばで見守り、床に座らせて歯磨きをさせましょう。子どもが歯ブラシを口に入れたり、手に持ったりしたまま歩き回ると、転倒してけがをする危険があります。
  • 子ども用歯ブラシは、喉突き防止対策を施したものを選び、保護者が仕上げ磨きをする歯ブラシと使い分けをしましょう。

自分でやりたがるようになったり、わざわざ大人の目の届かないところで歯磨きするようになったりするのは、子どもの成長の一面と言えるかもしれません。どんなときでも安全に配慮しつつ、子どもの成長を邪魔しない方法を考えていきましょう。

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COIQマガジン編集部