大地震に被災!!学校ではない避難先を考えておこう

学校ではない避難先を考えておこう1

大地震に被災をすると、学校の体育館に大勢で避難をして生活をするイメージ、ありますよね。

小さな子を連れて避難をすることを考えると、夜泣きや授乳、哺乳瓶の消毒など、さまざまな面で集団生活の難しさを感じることになりそうです。

それを防ぐためには、学校の体育館以外の避難先を考えてみることが大切。あなたに合った避難先はどこでしょうか? 是非、参考にして下さい。

▼目次

  1. 在宅避難
  2. 親戚・友人宅への避難
  3. テント
  4. 車中泊
  5. 宿泊施設への避難
  6. まとめ

1.在宅避難

在宅避難とは、災害後も自宅で生活をすることを言います。
「避難じゃないじゃん!」
そう突っ込まれると言葉に苦しみますが、総合的に考えて自宅が安全といった場合には、自宅で生活をするという方法です。

在宅避難が可能かどうかには、物理的な問題と、精神的な問題をクリアする必要があると考えておきましょう。

◆物理的な問題とは?

  • 余震によって倒壊する危険が無いか?
  • ドアや窓のカギがかかり、安全な空間を維持できるか? など

◆精神的な問題とは?

  • 何度も余震が襲ってくる中、「自宅に子どもと自分だけ」といった環境に耐えられるか?
  • 情報が入ってこない事へに不安を感じないか など

木造戸建てだと、いつ倒壊するか分からない・・・といった不安も拭えないので、なかなか難しいかもしれません。

かと言って、頑丈そうなマンションなども、窓ガラスが割れてしまえば戸締りができません。虫やら窃盗団が入ってきたら大変です(並列するものがおかしい気もする・・・)。それに、排水管が壊れるなどの理由で水が流せない可能性が高いので、かなり不便な生活を強いられる覚悟は必要です。

2.親戚・友人宅への避難

親戚や友人宅への避難が出来るのであれば、これはオススメです。1か月でいいので転がり込める先があるのであれば、事前に「何かの時には頼らせて!」と伝えておきましょう!

この「伝えておく」という行為は立派な防災です。10年保存水なんて買うよりも、実はずっと大事な防災なんですけど、やっている人は少ないように思います。

ただ、最近は新型コロナウイルス感染症というハードルが・・・

3.テント

アウトドア好きのご家庭なら、もういっそ、アウトドア生活を始めてみてはどうでしょうか。普段から家族でキャンプなどをしていると、震災時に絶対役立ちます。避難所という、見ず知らずの人との共同生活よりずっと快適なはず。

余震などから身を守れる場所の確保ができれば、キャンプで乗り切る!も立派な防災です。

4.車中泊

熊本地震の時に、よくテレビでも目にした車中泊。自分の車が無事なら、こちらもオススメの方法です。

外としっかりと隔てられた自分たちだけの空間が持てることで、気が休まるのは間違いありません。それに、倒壊の恐れがないので、建物の中にいるより余震を恐怖に感じずに済むかもしれませんね。

エコノミー症候群にさえ注意しておけば、避難所よりずっとマシな生活は送れるのではないでしょうか?

5.宿泊施設への避難

車など移動手段があるなら、いっそのこと被災地を抜け出して、遠方の宿泊施設での生活はどうでしょう。

費用はかかりますが、何より安全です。余震に怯えながら寝ることもありません。子供たちが安心してくれるなら、それだけでも親の心労は減るってもんです。

過去の震災では、被災者は無料で宿泊ができる施設などもありました。余震が落ち着くまでの期間だけでも、被災地を抜け出すという手段も考えてもらいたいです。

きっと避難をした先では、普通に温かい食事が採れて、衣類などにも困る必要がない生活が送れるはずですから。

6.まとめ

どれも「そうは言っても・・・」と思う点はあるかもしれません。あるかもしれませんが、何も手を打っていなければ、避難所で集団生活を送るしか選べなくなってしまいます。

大切なことは、選択肢を増やしておくこと。

どのような状況でも、選べる選択肢がある状況を作っておくことも、防災の大切な観点だと思っています。

この記事を書いた人

防災士

防災士 さいとう